元F1レーサーとして活躍していた山本左近は、実家の経営するさわらびグループの副理事長として福祉方面へ積極的な取り組みを行う一面も持っています。
例えば、インド北部のクシナガラという地域にインド福祉村病院を開設。現地法人と協力の上で運営しているそうです。彼が理事長を務める認定特定非営利活動法人「インド福祉村協会」では、民族や宗教の垣根を越えて、日本・インドの両国民が共通の価値観を分かち合い、互いに学び合うことを理念としています。インドの医療に恵まれない人々に対して、プライマリ・ヘルスケアを中心とする地域医療活動と生活の改善、公衆衛生活動、および教育を受けられない子どもたちに対する教育推進のための援助を行います。また、その活動をサポートするボランティアの育成を行い、インドの医療を充実させ、幼児教育の充実を図り、日本とインドの友好への貢献も目的としているそうです。
インド農村部では、公衆衛生についての知識・教育の普及や初期治療の充実により救える病気がたくさんあるのだそうです。そこで、「インド福祉村協会」では、病院を開設し、総勢15名の現地スタッフを配置。加えて日本人医師が定期的に現地を訪問する他、活動を支える多くのボランティアも力を合わせて、インド農村部での衛生知識の定着や治療の展開を行っているのだそうです。
病院運営を通じて、インドにおける医療・保健衛生・福祉の3項目を充実させ、日本インド間の有効的な関係構築に貢献することが「インド福祉村協会」の目標だといいます。
また、山本左近は『長寿のMIKATA』というウェブマガジンの編集発行人も務めているそうです。この『長寿のMIKATA』は、福祉関連のイノベーションマガジンとして、これまで先人が培ってきた知恵や哲学への学び、最先端テクノロジーによる革新的な取り組み、新しい社会への生き方等、福祉・介護の分野における“新たなチャレンジ”を主にテーマとして扱っているのだそうです。
実際に扱われているテーマには、たとえば「生命科学の分野における医学・福祉の最先端」や「豊かなコミュニティデザイン」、「未病ケアの実践方法」などがあります。
彼は現代の日本が突入しかけている「超高齢社会」を、「超“幸”齢社会」とするべく、持続可能な社会の実現を目指しているといいます。「グローバルエイジング時代の幸福な笑顔を発見する」を雑誌コンセプトに掲げた『長寿のMIKATA』で、福祉や介護といった医療の観点から人同士だけでなく、人とモノ、人とコトをどのように接続させていくか。それこそが彼が起こそうとしているイノベーションなのではないでしょうか。